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案件名 2007/08/30 配信
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母と浮気相手が交通事故を起こした
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患者名 ハンドルなし 担当医 魔笛序曲 先生 なかじー 先生
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●患者問診より●
先日母が事故に会いました。
母は助手席に乗っていて、運転手席側には浮気相手の男性が乗っていま
した。
単独事故を起こして、運転手席側の男性が死亡しました。
母は重傷で集中治療室に入っています。
相手の男性は保険に入っていなかったらしいので、面倒なことになって
います。
自賠責にしか入っていないみたいなので、母の医療費等、後遺症等の請
求を相手の家族にするのですが、どのような話し合いをしたら良いので
しょうか。
出来れば取れる金額だけ取りたいです。
弁護士にも相談するつもりでいるのですが、少しでも損をしたくないの
で、良い知恵がありましたら教えてください。
●担当医所見● 魔笛序曲 先生
自賠責保険の件についてはわかりませんので、
>母の医療費等、後遺症等の請求を相手の家族にするのですが、どのよう
>な話し合いをしたら良いのでしょうか。
この点に関してだけコメントします。
自賠責が降りず、相手の遺族(不倫ということですから色々事情がある
かと思います)が治療費、慰謝料等を支払う気がないのなら、交渉が難
航する可能性を覚悟された方が良いかもしれません。
まず話し合いをして、決裂すれば弁護士に依頼します。
遺族に賠償訴訟を起こせば、まず賠償命令が出ますから一安心、と思い
きや、運転していた男性に大した財産がない場合、遺族が相続放棄すれ
ば損害賠償責任も一緒になくなってしまうのです。
相手がフリーターや学生、若い会社員で不動産や金融資産がない場合、
相続放棄される可能性が高いでしょう。
またこれは納得のいかない話ですが、運転していた男性に生命保険が掛
けられていた場合、生命保険は相続財産とはならないため、遺族は相続
放棄をしても保険金を受け取れます。
保険金は相続財産ではなく、受取人の財産とみなされているため、ここ
からは取ることは出来ません。
このように、相手に相続放棄をされていまえばおしまいなので、
>出来れば取れる金額だけ取りたいです。
という高飛車な姿勢は大変危険です。
遺族がちょっと調べれば「相続放棄すればチャラになる」事実はすぐわ
かることですから
まず自賠責から出るかどうか調べて、それでも足りない、出ないという
のなら、なんとか誠意をみせて支払ってもらえるよう穏便に話し合う他
ないと思います。
被害者であるにも関わらず、このような態度で話し合うのは苦痛でしょ
うが、お母様のためにも遺族に「逃げられない」「気の毒だ」と思わせ
る状況で詰めていく方法がよいかと思われます。
●担当医所見● なかじー 先生
今回のケースですが、当該事故のクルマについている自賠責が活用出来
ますが、治療費、慰謝料、休業損害の上限が120万円となってしまうのた
め、それを超えた部分は、加害者(事故を起こした方)の遺族に払って
いただくのが、一般的かと思います。
しかし、そもそも任意保険に入っていないような方ですから、下流の人
か、常識のない人か(すいません、死者に鞭打つようですが、事実でし
ょう)のどちらかなので、きちんとした賠償に応じることを前提に話を
進めるのは妥当でないかもしれません。
かけがえのないお母様が大怪我されて、その怒りたるや、相当なことか
と思います。
冷静でいることが難しい状況だとは思いますが、重傷のお母様の今後の
闘病生活を安定させるためにも、支払われることが確実でないものを求
めていくよりは、必ず払われる自賠責をうまく活用して、お母様の回復
に資する方向を模索していくほうがよいと思います。
具体的には、まずお母様の治療について、必ず健康保険を使うようにし
ます。
確実に払われる自賠責の上限が120万円しか枠がありませんので、必ず行
ってください。
また、お母様の様態は詳しく分かりませんが、もし後遺障害が残るよう
な状況ですと、最大で4,000万円の後遺障害保険金が自賠責から支払われ
ますから、こちらも頭の隅にとどめておいてください。
こうしたものが最悪カバーされることを前提に、相手と交渉することに
なりますが、浮気相手とはいえ、お母様と一度は関係があったのは事実
ですから、そうしたことを踏まえて交渉する方が良いかと思います。
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