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案件名 2008/05/20 配信
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小型発信器を使ってターゲットの行動エリアを把握したい
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患者名 匿名希望 担当医 mica 先生 Kazuna 先生
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●患者問診より●
【現在の具体的な状況】
ドラマ等で「犯人に小型発信器を仕掛けました」といった描写や「野生
動物の行動調査のために動物に発信器を取り付けて・・・」という記事
をたまに見かけます。
私も自転車で行動することが多いターゲットの、おおまかな行動エリア
を把握したいと思っています。
例えば自転車に小型発信器のようなモノを仕掛けて、その人物の居場所
を把握する、といったことをしたいと思っています。
【抱えてる問題/困っている事】
モニタ上で「ピコンピコン」とターゲットがリアルタイムに移動したり、
「どのマンションの何号室」と特定出来るテレビドラマのような精度は
期待していません。
「おおむね○○町○番地付近に駐輪中」といった情報が分かれば結構で
す。
また永続的に調査したいわけではなく、数週間調査して、日常的な行動
エリアを把握したいのです。
【何を聞きたいのか】
現実的に個人レベルでこれを実行することは可能なのでしょうか。
どのような機材や環境が必要となり、費用はどれほど必要なのでしょう
か。
これらの行為の違法性や逆探知のリスク等はありますでしょうか。
よろしくお願いします。
●担当医所見● mica 先生
>現実的に個人レベルでこれを実行することは可能なのでしょうか。
バレるかどうかは別として、精度の面では可能です。
実際私はココセコムやauの安心ナビ位置確認を利用していますが、費用
も安く(ココセコム位置検索1回100円、au安心ナビなら1回あたり数円)、
精度もかなり高いです。
ビルの中や地下では誤差は出ますが、地上ならほぼ正確です。
>どのような機材や環境が必要となり、費用はどれほど必要なのでしょう
>か。
自転車に取り付けるのであればココセコムが良いです。
http://www.855756.com/
本体は50グラムほどで、タバコサイズより小さいので、わかりにくい位
置にガムテープか何かで装着することが出来れば使えます。
充電をフルにしておけば、1週間くらいは持ちます。
料金はキャンペーン等により差がありますが、初期費用が5,000〜7,000
円くらいで、月額は900円です。
ネットで位置検索が出来、精度はかなり信用出来ます。
>これらの行為の違法性や逆探知のリスク等はありますでしょうか。
ココセコムのサイトには下記のように書かれています。
http://www.secom.co.jp/news/20070726.html
>設置先の同意を得ることなく、ココセコム本体を設置するなどの不正行
>為をした場合は第三者の権利を侵害することになり、場合によっては犯
>罪となります
車やバイクならバレにくいでしょうが、種類にもよりますが自転車は気
づきにくい場所に設置出来るかどうかですね。
見つかってしまえば契約者の情報が出てしまいますので、契約時から身
分を偽る必要があります。
●担当医所見● Kazuna 先生
昔のアマチュア無線の世界では、微弱電波を発する発信機を指向性のあ
るアンテナにより方位を特定し、発信機を発見する「フォックスハンテ
ィング」という遊びが行われていました。
フォックスハンティングについて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0
http://www.jarl.com/tome/foxhunt/foxhunt.htm
主催者によりルールが異なり、厳密な決まりは特に定められていないも
のの、小型の無線機と「八木アンテナ」で追跡するのが一般的です。
八木アンテナは、テレビの受信用アンテナに代表されるような、魚の骨
みたいな素子が並ぶアンテナです。
ただフォックスハンティングで使われるものは、大きさの関係等から、
3素子から5素子程度の短いものとなっています。
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││││ 八木アンテナ間略図
├┼┼┤ (正式名称は八木宇田アンテナ)
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左の2本は導波器、左から3本目は放射器、左から4本目(最も右)は反射
器と呼びます。
実際にアンテナケーブルが接続されているのは放射器だけで、その他の
素子は単なる棒だったりします。
導波器の方向に指向性を持ちますが、逆の反射器側にも多少の指向性が
出てしまう特性があるので、横方向の到達方位は分かりやすいものの前
後の判別はある程度の経験が必要となります。
八木アンテナの一般的な放射パターン(上が導波器、下が反射器)
http://www.bekkoame.ne.jp/~fujitama/es2_ant_comp/ant_af144N.gif
放射パターンを見ると、頭の大きい「8」字特性を示します。
発信機に近づくと、無線機の受信レベル(Sメータ)が振り切れてしまう
ので、近くまで行ったらアンテナと無線機の間にATT(アッテネータ)と
いう信号を減衰させる機器を入れたり、最終的にはアンテナを外して、
なおも受信が出来るなら、見通し範囲にターゲットがいることになりま
す。
この手法、実は現在の盗聴器発見の世界では基本的なテクニックです。
しかし、近頃フォックスハンティングが開催されないこと等から、これ
から技術を習得するには機会が少なく独学で覚えるのも困難であろうと
思います。
理論上は理解していても、電波は反射しますから本来とは全く別の方向
から到達する等、それを見抜くには経験を積むしかありません。
携帯電話等の使えない山奥で、野生動物に取り付けた発信機は通常、こ
の方法で足取りを掴みます。
数箇所のポイントから同時に攻めることで、精度も向上出来ます。
さて、総務省総合通信局が使用する大規模システムで「電波監視システ
ム DEURAS」というものがあります。(旧システムは「センサス」)
http://www.kanto-bt.go.jp/re/system/
主に免許を持たない不法無線局の摘発に活用されています。
トラックのような移動する不法無線局でも、複数のセンサ局にて捕捉し
ます。
また、システムを車載した移動センサ局(不法無線局探索車)でも監視
し、離れた場所に設置された複数のセンサ局は、センタ局から遠隔操作
し、全データはセンタ局に集まります。
それをコンピュータにより瞬時に解析して違法無線局の位置を割り出し
ます。
センタ局で割り出した不法無線局の位置情報は、前述の不法無線局探索
車にも伝送されます。
その情報と車両に積載したシステムにより走行中の不法無線局(トラッ
ク等)を特定して摘発するところまでを行います。
現実には警察官立会いの下、合同捜査が多いです。
電波法も現行犯でないと摘発は困難なため、実際に電波を発射した証拠
(電界強度計のデータ)と併せ、停止命令や車両内の捜索は警察官が行
う、といった具合に役割を分担して行うようです。
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