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  since : 1996年07月
  update: 2008年11月20日
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雷管用火薬の作り方
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簡単に取り扱えるほとんどの火薬は、安定しており火を点けただけでは
爆発せず、暫く燃えて臨界条件が整ってから爆発するので不発の可能性
が多くなります。また、そのほとんどが燃えてしまって効率が悪い。

そこで一品を除いて家庭用品で出来る雷管用火薬の作り方を紹介します。

【薬品の入手】

・1番の目玉である硝酸銀を手に入れなければなりません。
  田舎であれば鏡屋さんで分けてもらうか、薬局で印鑑を持って買いに
  行くしかありません。
  どうしても手に入れられなければ、十円玉と硝酸アンモニュウム(肥
  料として販売されています。)によって硝酸銅を合成します。
  後者の方が、感度が鋭く取り扱いが大変です。

・アンモニア(金属成分の無いもの)が必要になります。
  こちらは雑貨屋で売っている2液式の脱毛剤(成分表にアンモニアの記
  載があるもの)、または、カメラのレンズクリーナー(成分表にアン
  モニアの記載があるもの)
  前者が濃度が濃くおすすめです。後者は濃度が薄くたくさん必要です。

・アセチレンガス(カルシウムカーバイトまたは単にカーバイトで販売
  中です。100gあれば十分です。)
  これはアウトドアが流行しているおかげで入手が簡単です。(アセチ
  レンランタンの燃料に使用されています。) 

・コンタクトレンズ用純水(洗浄用?)は、溶液の調製に絶対必要です。
  水道水ではカルキ成分や不純物に邪魔されて合成できません。

・乾電池(6ボルト程度)と銅線2本と10円玉2個(硝酸銀が入手できない
  場合)

・コーヒー濾過用濾紙(厚いものがよりいいです。)

・ガラス製の入れ物(溶液の調製と取扱いは全てこの中で使用する事。)

・ビニールホースとガムテープとジュースのカン(鉄製)


【調製】

・1液

手に入れた硝酸銀を純水に溶かします。(数g程度を100cc純水程度)
皮膚につくと最初白く変化しますが、「後で黒く変化し、とるのに苦労
します。また、非常に不純物を嫌いますので、手の汗や、ゴミに注意し
ます。水道水の僅かでも混入禁止です。


『硝酸銅溶液の作り方(硝酸銀が手に入らない方はこちら)』

純水(コンタクト用の純水)に硝酸アンモニュウムを可能な限り溶かし
ます。その中に新品の十円玉二枚に銅線をつなぎ電気分解します。
電解中最初、酸化銅により真っ黒になってしまいますが、だんだん溶液
が青色になってきます。

生成濃度は、ある程度(硝酸アンモニウム濃度により飽和値は変化しま
す。)で止まってしまいますので、ある程度電解したら濾紙で濾して緑
色の溶液を煮詰めて(常温で結晶が析出しない程度)、浅いお皿に取り、
自然乾燥させます。

乾燥後お皿の中には、緑色の菱形結晶と透明色の結晶とその他作りかけ
結晶とその他不純物結晶が成長しているはずです。その中の緑色の菱形
結晶をピンセットでこの結晶み取り出します。ゴミがついていれば削り
ます。(この時ゆっくり成長させるのがポイントで、この操作によって
非常に困難な分離精製作業が終了します。)
この結晶を純水に溶かします。(数グラム程度を100cc純水程度)


・2液

おすすめの脱毛剤を使用した方は、瓶を開け臭いをかぎます。
トイレの噎せ返るようなアンモニアの臭いを感じた方を使用します。
カメラのレンズクリーナーの方はそのまま使用可能です。(ただし、着
色しているものは成功率が非常に低いです。)


・ガス

ジュースの缶に、カーバイトを砕いて入れて水を注ぎます。調子に乗っ
て、たくさん入れると加熱し、反応が制御できなくなるから一粒(大豆
ぐらいの大きさ)づつ入れることビニールホースでガスを誘導します。
使用直前まで水を入れないでください。
また、生ガス中には種類によってホスフィン(毒ガス)が含まれている事
があるので換気の良いところで使用します。特に火に注意する事、非常
に可燃性のガスです。空気が無くても引火します。

ポイントは、濃度はいい加減に調製してもOKであることです。
錯体反応により必ず反応しますが、1液成分全てを反応させるために1液
は薄く、少量にするのがポイントです。1液を濃く作ると2液がたくさん
必要になります。「1液」が1:「2液」が10の割合で必要です。
作成した濃度によります。


【反応】

1液に2液を1滴づつ入れます。濃度により次の反応があります。
入れた瞬間に一瞬、茶褐色または黄色または緑色に濁るが瞬間に溶けて
しまいます。これで終了です。
入れた瞬間に一瞬、茶褐色または黄色または緑色に濁ったままです。こ
の時、透き通るまで入れます。(透き通ったらすぐやめます。)

全然反応しな場合、上記反応を通り越してしまいましたたが、薄すぎて
反応が見えない可能性があります。
濃い場合は、楊枝に1液を付けて2液にいれ反応するか見てください。
反応しない時は、濃度が薄すぎることが考えられますので、濃度を濃く
してチャレンジしてください。

次に、いよいよ形として見ることが出来るようになります。
溶液中に「3ガス」を導入します。(1秒から2秒に一泡程度)
だんだん溶液中に黒〜茶色固形物が析出します。


【注意】

絶対に、この状態で析出物を乾燥させたり、つぶさないでください。
とても爆発(無酸素雰囲気でも爆発します)しやすく危険です。

固形物を濾紙により分離し、純水を上から流し洗浄します。純水中で保
管(長期保管禁止)、使用する際は乾燥(自然乾燥)します。
きちんと反応していれば「3ガス」により必ず析出します。析出量は1液
の濃度により変化します。


この爆薬の性質について、この化合物はアセチレン金属化合物であり、
無酸素下(水中でも)で、分解(爆発)し、また発生したガス(アセチ
レン)も無酸素下でも爆発します。
条件がそろえば、2次爆発も可能です。


ちなみに、爆発限界値maxは100%(空気必要なし)でありガソリンなど
はガソリン数パーセントの濃度で適当な空気と空間が必要です。
爆発条件は、乾燥時には摩擦(紙にはさんで擦る程度から完全乾燥時に
は棒で接触する程度)で、非常に神経を使います。

しかし、吸水状態では叩くなどの状態まで鈍感になります。(水中でも
爆発するので底に蓄積したものを突っついてはいけません。)
この爆薬の歴史は戦時中、鏡を作る工場で、たまに爆発事故が起こり調
べた所、発見されたものです。(今回のものと化学系体違うが、基本的
構造は似ています。)

性質が上記のようであるため、改良され戦時中は魚雷や地雷の雷管とし
て数多く使用されましたが、その後、高価な金属を使用しない方法やさ
らに安定した高感度黒色火薬などの登場により使用されなくなりました。

これを復活させて、一般用品で製造するのが上記方法です。
当爆薬は非常に、状態による感度差があるため大量に取り扱うことが出
来ません。しかし、衝撃波を発生できるため雷管などの起爆剤、または
かんしゃく玉などに使用します。



【おまけ】

雷管にするには端を閉じた細いガラス管(数センチ)に豆電球などの光
る部分にリード線を付けたものと一緒に入れ、端をエポキシ接着剤で封
入して出来上がりです。(絶対に乾燥物を詰めてはいけません。また、
詰める時、これをつついてはいけません。)



1997/09/26 配信


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