先日、あるパンフを入手しました。それは、下記のようなものです。
意外と面白いじゃありませんか。
題名:薬物乱用は「ダメ。ゼッタイ。」!
子供たちを薬物乱用から守るために。
製作:財団法人 麻薬・覚醒剤乱用防止センター
(http://www.dapc.or.jp Tel 03-3581-7436)
ざっと見てみましたところ、「かなりイケテル」ということがわかりま
した。
というのも、何から何まで完全に麻薬(以下、麻薬は覚醒剤やコカイン
やヘロイン、その他LSDなども含みます)を「だめなもの」として扱
っているからです。
それ故、後述しますが誇張する表現やまるきり「ウソ」の言い回しなど
も見られます。
これが、全国の高校で配られているのかと思うと、お国の精神操作(マ
インドコントロールの一種なのでしょうか)の現状がいかに恐ろしい物
かがわかります。実際高校生は「学校で配られる冊子なのだから、間違
いなんてないだろう。教科書と同じような物だろう。」と考えるでしょ
う。(実際に高校生に聞いた調査による)
その時点で洗脳されたようなもので、不良連中も、「身体に悪そうだけ
どオレ不良だからちょうどいいや」などと笑い事ですまされる考え方を
取っています。この冊子のウソが悪影響を与える、とまでは言えません、
しかしウソはウソ、責任はとっていただきたい物ですね。
みなさんそう思いませんか。
では、なにがそんなにウソなのか。
実際にいろいろみていくことにします。
※この冊子の中で「乱用」とは、1回でも麻薬を使用すること、と定義さ
れています。
●引用:
「くせにならない」「いつでもやめられる」というのがよく使われる
誘い文句ですが、真っ赤なウソです。
乱用薬物の多くは依存性が強く・・・
◎検証:
「くせになる」「ゼッタイやめられない」が、真っ赤なウソです。
依存性が強いため、やめられない、という医学的な確固とした観点か
らみてみますと、WHOの調査では、少々古いデータではありますが、
「やめられないレベルのこと(=依存性という)」はおおざっぱに
以下のような感じになっております。
タバコ >> ヘロイン ≒ モルヒネ ≒ 阿片 > 酒 = アルコール >
バルビツール酸系眠剤など > コカイン > 覚醒剤 >> マリファナ =
大麻 >> LSD、MDMAなど
と、まあ本当に大ざっぱですが、これを見ますと、乱用薬物の多くが依
存性は強くないです。だったら何故タバコや酒を取り締まらないのかと
いう感じです。
つまり、たばこや酒をやめるよりLSDをやめる方が簡単、という事です。
冊子ではすべての(タバコ・アルコール除く)ドラッグがこうなってい
ますので、間違いです。チョコレートやお菓子がやめられない、テレビ
やファミコン(というかPSなどのゲーム)がやめられないなど、やめら
れなくて体によくないものなどいくらでもあります。
●引用:
「シンナーを乱用すると・・・中枢神経が侵され、心と体はめちゃ
めちゃ」
◎検証:
正しいです。シンナー吸ってる方はやめましょう。
●引用:
「覚せい剤を乱用すると、精神障害がおこる」
◎検証:
必ずしも発症しませんが、おこる可能性はあります。(その程度な
んですが・・・)下剤を使用すると、下痢になる、といっているよ
うなもので、覚せい剤の悪い面をとらえていません。
●引用:
「マリファナを乱用すると大麻精神病、染色体異常、肺がんになる」
◎検証:
肺がんなんてマリファナを「吸うから」なるのであって、食べれば
なりません。その他はあほらしいほど気にしなくてもいいことです。
もし重大なものならなぜにオランダなどヨーロッパ各国で解禁にな
っているのでしょう。
●引用:
「ヘロインを乱用すると、」(注:記述なし)
◎検証:
はい、血圧の低下、喘息とまってついでに便秘ですね。さようなら。
●引用:
「コカインを薬物を乱用すると、妊娠、出産に悪影響が。」
◎検証:
そんなものは屁の重さほども重大ではありません。これが心配なら
ば、まずコーヒーをやめ、直ちに郊外の公害のないところへ引っ越
して、有機栽培されたもので信用の置けるもの、または、自家栽培
した野菜や家畜の肉をたべ、健康(なのかどうかしらないが)に暮
らすべきです。
●引用:
「睡眠薬(バルビツール酸系)を乱用すると、」(注意:記述なし)
◎検証:
耐性(だんだんきかなくなってくること)ができてきて量が増えま
す。体への悪影響ですか?「報告されていません」。ただ、大量に
飲むと死にますのでやめましょう。危険なので現在は臨床の場でも
あまり使われておりません。
●引用:
「睡眠薬(上記以外)を乱用すると、」(注意:記述なし)
◎検証:
ヒドロキシジン(商品名:アタラックスP、ボブスールなど)やブロ
ムワレリル尿素(商品名:リスロン)の2つだけは、少々やばめ(と
いっても薬局で買えてしかもまあ強い)が、それ以外種類の薬は悪
影響は「いっさい報告されておりません」
●引用:
「その他向精神薬(注:抗精神薬というものは存在しない)を乱用
すると、」(注:記述なし)
◎検証:
リタリンとかは耐性も依存性も強いのでやめた方がいい程度。
抗うつ剤なんか乱用する人いません。抗精神病薬というもののなか
には効くものもありますが、これも(資料も少ないんですが)体へ
の悪影響はみられません。
●引用:
「薬物を乱用していると、フラッシュバック(自然再燃)現象がお
こることがある」
◎検証:
あるのかな、程度でございます。
ちなみに、ならないようにする対策もあります。
●引用:
「薬物を乱用すると、交通事故をおこす」
◎検証:
薬による精神への働きかけは否めませんが、薬で事故ッた人よりも
ハンバーガー食べつつマンガ読みながら事故ったひとの方が多いで
す。(多分)まず、ハンバーガーとマンガを規制したらどうでしょ
うか。他にも酒酔い運転など、酒に関するものが多数であり、酒を
規制しないのが謎です。(注:酒は乱用の対象薬物になっていない)
●引用:
「薬物を乱用すると、人格の変化がおこる」
◎検証:
当然です。精神安定剤(マイナートランキライザー)で対人恐怖を
乗り越えている方が世界に何億人いらっしゃることでしょう。
抗うつ剤で元気で明るい性格になって自殺せずにすんだ人が何人・・
というのは乱用ではないのでおいておくとしまして、乱用した場合、
人格の変化どころか崩壊する場合もありますので、「乱用」はやめ
て「正しく」使用しましょう。
実際、覚せい剤は医師によって「正しく」医療に使用されて治療に貢献
しています。その他の薬物についても同じで、アフリカやオーストラリ
アやメキシコの原住民の方々は頻繁に「正しく」使用しておられます。
●引用:
「薬物を乱用すると無気力、忍耐力の欠如、ボケ症状がおこる」
◎検証:
上にありますように、たとえば抗うつ剤なら無気力なのを治すため
にあります。しかし、マリファナで無気力になるのはありますね、
ヘロインなどでも同じく。生まれつきなまけものの私などはすでに
「忍耐力が欠如」しているんですが。これも同じく耳掻きにすくえ
るかすくえないか程度です。
●引用:
「薬物を乱用すると、労働力が減少する」
◎検証:
戦時中、商品名「ヒロポン」により、工場の生産が3倍増したそう
です。そのあとでみな爆睡しますが、結局のところマイナスではな
いどころかプラスのようです。
●引用:
「ダメ。ゼッタイ。」
◎検証:
嘘です。精神的・肉体的依存性があるもので、薬物より悪いものな
どいくらでもあるのです、上記のようにチョコレートもですよ。
肥満から糖尿、組織の壊死で手足切断、鬱になって自殺、てのはま
れですがないとはいえません。タバコなど周りの人に迷惑かけるわ、
くさいわ、吸殻くるまから捨てるわでたいへんです。酒など、とこ
ろかまわずゲロ吐くわ、道路で寝るわ、警官も大変だわ、息くさい
わでこれまたいい迷惑です。
はたして、アルコールが原因でおきた犯罪と覚せい剤が原因で起きた犯
罪とどちらが多いでしょうか。いわなくてもわかりますね。酒です。
酒が「ダメ。ゼッタイ。」にならないのは、どうしてでしょうか。
2000/01/03 配信
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