私は、普段、船に乗って生活しています。
最近、面白いところに行って来ました。そこは、三宅島です。
まあ、たいして面白くもない話しなんですが、話す人もいないんで、ぼ
そぼそと。。
今尚、元気です。あの火山は。毎日毎日噴煙が立ち昇っています。
残念ながら、人は当分住むことは出来ないでしょう。
0.5マイルまでしか近づいていないのですが、硫黄臭で頭は痛いし、煙で
視程は悪いし、風下にいたら確実に死ねます。(本当かな。。)
三宅島は、当然、無人です。忍び込めれば、一切合財獲り放題です。
あの島には、現在、海上保安庁と海上自衛隊の船が1隻ずつ、だいたい島
を挟んで向かいに見張りとして待機しています。
仮に、三宅島に接近しようとしたら、どちらかの船に発見されてしまい
ます。
なぜか。答えは簡単です。
(1)目視(見張り)、及び、(2)レーダーがあるからです。
(1)について
航海中(岸壁に接岸していない状態)は、ワッチというものが組まれて
います。そのワッチとは、簡単に言ってしまえば班のことです。
その、ワッチに従い、乗組員達は、行動しています。
船舶の大きさ、システムなどにより多少違いますが、12時間を3つに割り、
0〜4時、4〜8時、8〜0時として、1日に4時間を2回という形で勤務してい
ます。(つまり、0〜4だったら、午前0時〜4時と昼の12時〜4時といった
具合です。)
南極観測船-宗谷は、2時間2回です。南氷洋は揺れます。だから1回をコ
ンパクトにしているみたいです。
(2)について
それぞれの船には、レーダーを法定通り搭載しています。
そのレーダーは、一般航海中に使用するのがメインです。
船にちょっとでも詳しい方ならば、性能は分かる程度のものです。
そのレーダーで何がわかるのかといえば、海上にある浮遊物、陸地地形、
当然船舶も。
プロッティングすることによって、例えば、船がどの方向に何マイルで
進んでいるのか、及び、最接近時間、最接近距離、などが、リアルタイ
ムでわかります。
(1)、(2)を総合して、どうやってその目をかいくぐれば良いのでしょう。
A:夜間の0‐4時を狙います。
目視するのもレーダープロってリングするのも所詮、人力なのです。
しかも、海上無線でやり取りをしてみたところ、さすが平和な日本、
ワッチの方々は寝ていらっしゃいました。(あの、海上自衛隊の方々
がです。)
B:できるだけ、小型の船舶(船外機だけのような)を使います。かつ、
視程・海況の悪い時を狙います。
レーダーは、視程が悪い(雨が降っているだけでも)時には、精度が
落ちます。そのために、10cm波、3cm波のふたつのチャンネル(透過
度が違うから)を設けているのですが、雨土砂降りで、小型の船舶で
あればレーダーに引っかかりません。
しかも、結局、チェック、プロティングするのは人間です。
船、海での生活というものは、経験のみが活きるというのが当たり前の
世界です。
なので、普段海と関わった仕事をしてらっしゃる方ならば、容易にかい
くぐれるのではないのでしょうか。捕まったら、漁師の振りすれば良い
んだし。
おまけ情報:「船長の拘束権」
船長には拘束権があります。
乗組員、職員、客となんでも船上ならば拘束、監禁しても良いのだそう
です。
2000/12/09 配信
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